2018年5月のEU一般データ保護規則(GDPR)施行以降、個人情報取得の許諾について対応をすべきなのか、しなくていいのかなど様々な解説が溢れていますが、googleのような世界規模でサービスを提供している大企業はもちろん様々な対策をしているようです。
そして、google アドセンスや google アナリティクスを利用しているブログやホームページ運営者向けにも、グーグルから
などといった主旨の英語のメッセージが来ていたようです。
当ホームページは2021年に立ち上げたのでこれらのメッセージは来ていないのですが、アドセンスの管理画面を確認したところGDPR準拠の同意メッセージをサイトに設置できる仕組みができていました。
こちらを使えば、GDPRに準拠した個人情報取得に対しての同意メッセージを簡単に・無料で自分のサイトに追加することができるので、その方法を説明します。
必要条件と制約条件
GoogleアドセンスからGDPR準拠の同意メッセージを設置できるようにするためには、該当のホームページがGoogleアドセンスを利用しているのはもちろんなのですが、他に以下の条件が必要です。
また、以下の制約条件もあるので注意してください(2021年8月時点)。
GDPR同意メッセージの設置方法
Googleアドセンスの管理画面で設定します。
- AdSense にログインし、
画面左上のメニューを開き(1)、
[広告] をクリックします(2)。 - サイトの一覧で、目的のサイトの横にある [編集(鉛筆マーク)] をクリックします。
- 選択したサイトが広告設定のプレビューに表示されます。
[その他の機能] をクリックします(1)。
GDPR 同意メッセージをオンにします(2)。
サイトのプライバシーポリシーの URL を入力します(3)。
同意オプションについて
同意オプションとは、同意メッセージにつけるボタンの種類のことです。2種類から選択できます。選択肢1(デフォルト): 同意する、オプションの管理
(同意メッセージ画面に「Consent(同意する)」と「Manage Options(オプションの管理)」というボタンが表示されます。この場合、サイト訪問者は「同意しない」という選択はできません)
※上図の赤点線枠を参照選択肢2: 同意する、同意しない、オプションの管理
(同意メッセージ画面に「Consent(同意する)」と「Do not consent(同意しない)」「Manage Options(オプションの管理)」というボタンが表示されます)
※下図の赤点線枠を参照 - [サイトに適用] をクリックします。
数分以内に、実際のサイト訪問者に同意メッセージが表示されるようになります。
以上で設定は終了です。プレビュー [同意メッセージを表示] をクリックすると、同意メッセージがサイトでどのように表示されるか確認できます。
Googleアドセンスの管理画面からはCCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)に対応するメッセージも設置できます。
海外、特にEU圏やカリフォルニア州との取引がある場合には便利ですね。費用もかからず無料で使えます。
ただし、日本語のみで日本国内をターゲットとして運営している個人ブログや中小企業のサイトに、設置が必要かというと悩むところではあります。
この方法で設置できるメッセージは英語なので、サイトを訪問した人がいきなり英語のポップアップウィンドウを見せられたらサイトを離れてしまうのではないかという懸念もあります。
主に日本国内を対象としている個人事業主としては、日本の個人情報保護法の改正でGDPRと同じ様な対応が求められるようになり、かつgoogle AdSenseが日本語メッセージを用意してくれてからの対応にしようと思います。
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以前関わった お仕事の事例(一部)はこちら に公開しています。
「ホームページ」という語について
本来「ホームページ」とはウェブサイトのトップページを示す語でしたが、ウェブサイトのことを「ホームページ」と呼ぶ方も多いことから、このサイトではウェブサイトを指すのに「ホームページ」という語を使用しています。
・影響範囲について説明するよ
・GDPRの法律に対応できるよう改善しているよ